散らかしグセから卒業できるかもしれません。
今週のお題「〇〇からの卒業」
私はこどもの頃から重度の片付けられない症候群です。
片づけられないので、部屋やカバンの中は散らかり放題。
そのせいでいろんなものをなくしてきました。
治す気がないわけではないのです。
片付け本(片付け関連のHow To本)などを参考に何度か改善に努めてきました。
でも、一時的にきれいになっても結局長続きしないのです。
最近は「一生治らないんだろうな」とちょっとあきらめかけていました。
ところが最近ちょっと希望の光が見えてきました。
とある本を読んでみて「もしかしたら、私も片付けられるようになるかも!」という兆しがみえてきたのです。
今回参考にしたすごい本はこちら!
こちらはいわゆる「片付け本」ではありません。
発達障害でも仕事を上手くやっていける様々な方法についてのHow To本ですが、
仕事に必要なものの整理方法などについても書かれています。
著者の方は発達障害者の当事者だそうです。
この本を読んでみてとても良いなーと思ったのは、整理する方法がとても易しいという点です。
さすがの私でもできそうな内容、いいかえると、すっっっごいレベルの低い方法が書かれているのです。(いい意味でです!)
この本の中でもっとも衝撃的だった部分がこちら。
【引用1】
僕がよくやっている机の上を5秒で片付ける「儀式」を伝授しますので、よく覚えておいてください。
➀まず机の上に腕を置きます。
②次に、その腕を右もしくは左に大きくスライドさせます。
③大量にものが落下しますが、作業スペースだけは確保できるはずです。あとから拾えばいいんです。
最初、目を疑いました。
「腕を使って机の上のものをとりあえずざばーっと全部落とす」と読み取ってしまったからです。
自分の読解力が足りないのか?と思い何度か読み返しました。
でも、読み返したり、この文の近くに載っていたイラストを見ても、やっぱり、机の上のものを雑に「全落とし」するということで間違いないようでした。
私は思いました。
いや…さすがにそれは…と。
いくらなんでも「全落とし」で済まそうとするのはヤバくないか…と。
でも、ドン引きすると同時に、この本すごいかも…とも思ったのです。
私は、いままでまともな片付け本を読んでも何度も何度も挫折してきました。
まともな方法では上手くいかないことは証明済みでした。
一方、「全落とし」なんていうありえない方法を堂々と書いてる本ってあります?
私は他に出会ったことがないです。
だからこそ、ありえないほど片づけられない私にとって、このぐらいありえない本こそが救世主になるのではないかと期待を感じてしまいました。
これまでの「片付け本」で上手くいかなかった理由
今回この本を読んでみて、私がこれまでの「片付け本」で上手くいかなかった理由が見えてきました。
今まで読んできた多くの片付け本には「物の居場所を作ってあげましょう」と書いてあります。
物品ごとにしまう場所を決め、使うたびにそこにしまっていきましょうということです。
そしてその 「居場所」にきれいに収納するための具体的な方法も書かれています。
例えば、衣類ならきれいなたたみ方や取り出しやすい収納方法について説明されています。
私も、しまう場所を用意するところまではできました。
しかし残念ながら毎回きれいにたたんでいれるということが続きません。
数日間はがんばるのですが、結局続かないのです。
きれいにたたまなければ「居場所」の中に入りきらないので、どんどん居場所から物があふれてまた散らかってしまいました。
そもそも、これまでに読んだ片付け本は、もともと片付けが好きな人、片付けが得意な人が書いていたケースが多かったように思います。
片付けが壊滅的に苦手な私が真似しても、上手くいかなくて当然。というか真似すらできずに挫折したというのが正しいかもしれません。
一方、今回紹介した「すごい仕事術」の本は、
自分と同じように片付けが壊滅的に苦手だったという人が書いています。
どんなに片付けが苦手でもさすがにこのレベルだったらできました、ということが書いてあるのです。
(とはいえ「全落とし」はできてもやりたくないかも…と思ったので私はやっていませんけども…)
特に参考になったのはここ!
「すごい仕事術」の本で今回最も参考にさせていただいたのはここの部分です。
【引用2】
物品管理が苦手な皆さんは、つい「整理整頓」や「出し入れ」などの工夫で全てを解決しようとしがちで、
(中略)
しかし「必要な時に必要なものがない」というリスクの回避だけを考えるなら、「すべてのものを一つのカバンにぶっ込んでおく」という習慣をつけてそれを持ち歩けばいいのです。
上の引用はカバンの中身についての内容ですが、
衣類の片付けにも、机周りの片付けにも応用できるようですし、
スケジュール管理にすら応用できる概念のようです。
「とりあえずぶっこむ」
それだけ。
さすがにできる。私にもできる!!
必要なものをとりあえず一か所にぶっこめばいいんですね。
きれいに入れようとか、取り出しやすいように入れようとかしなくていいんですね。
ということで早速、とりあえずぶっこめそうなバッグを1つだけ購入しました。
A4サイズがすっぽり入ります。結構たくさん入ります。
私は、家で仕事をする時は専用の小ちゃぶ台で仕事をします。
そしていつも小ちゃぶ台の上や周りの床に本や資料やペンがバラバラ散らかります。
どうせまた使うからしまいたくないなーと放置することも多いです。
でもその散らかりがちなものたちをこのバッグに全てぶっこみました。
本とか、資料とか付箋とか全部この中に入れました。
ペンは外のベルトみたいなところに差しました。
そしてちゃぶ台の近くに常に置いておくことにしました。
ただぶっこんだだけなのに、モノが散らばっていないだけですごくすっきり。
しかも、ぶっこんだだけなのでものすごく続けられそうな感じがしました。
「発達障害の僕が『食える人』に変わったすごい仕事術」は、救世主だった!
このぶっこみ生活を始めてから1週間経過しました。
以前、床に散らばっていたものたちは、使い終わるたびにとりあえずバッグにぶっこまれます。
私のような片づけられない人間は、きれいしまうためには気合いが必要で、
気合いが足りないと後回しにしてしまうんだと思います。
でもきれいじゃなくていい。ただぶっ込めばいいので気合いは要りません。
だから、続けることができているんだと思います。
これからも決してきれいに整頓して入れようとは思いません。
使い終わったらただぶっこむ。ひたすらこのバッグにぶっこむ。
それだけを続けていきたいと思います。
できない人向けの片づけ方が書いてあるこの本は、重度の片づけられない症候群の私にとって、救世主となりました。
今後もこの本を参考にしながら、身の回りのことを一つずつ整理していこうと思います。
「散らかしグセ」からの卒業もそう遠くない話になる予感がします。